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2026/07/14 01:39

木は人よりもずっと長い時間を生きています。
神話になった木
暮らしを支えてきた木
人知れず森に立ち続ける木…

本Blogでは 作者が実際に出会い
心を動かされた樹を中心に
その樹がどんな場所でどんな時を過ごし
人とどんな関わりを持ってきたのかを辿ります。
樹木と木材 そして人を繋いでいくシリーズです。

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🔷榎ってどんな木?
 🌳「甘い実をつける」という名前
 🌳榎の下には人が集まった
 🌳榎がなければ育たない命
 🌳榎さま
🔷材質や特徴
🔷榎を用いた作品
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🔷榎ってどんな木?
この木に出逢ったのはまだ名前も知らない頃でした。
とにかく大きく 圧倒的な存在感を放っていて
私はこの美しい樹形や逞しい幹に惚れ惚れし
この木に会いたくなると
片道2時間近くかけて 自転車で何度も通いました。

象の皮膚のような樹皮 その幹を間近で見上げると
想像以上の力強さに
圧倒されてしまいます。
夏は緑の葉が生い茂り 耳を澄ますと
小さな鳥たちの鳴き声が彼方此方から聞こえてきて
そこは鳥たちの集会所のようなんですね。

冬になるとその葉はすべて落ちてしまうのですが
この木の大きくて美しい骨格が見れる
そんな冬の姿も私は好きです。

長い間 この木の名前が知りたくてたまりませんでした。
榎だとわかった時は とても嬉しかったです。

[🌳「甘い実をつける木」という名前

榎の学名の Celtisは
甘い実をつける木
という意味があります。

秋になると小さな実が熟します。
この実は小鳥たちの大切な食べ物なのですが
実は人も食べることができ
昔 飢饉の際 人の命を繋いだとも伝えられています。


[🌳榎の下には人が集まった

昔の旅人たちも この木の下で
一休みしていたのかもしれません。

江戸時代には 一里塚の目印として
榎が植えられることがありました。
大きく枝を広げる榎は 旅人に木陰を与え
長い道のりの目印にもなっていたそうです。


[🌳榎がなければ育たない命

この木がなければ育たない命があります。
日本の国蝶「オオムラサキ」です。

翅を広げると
オスは10cm メスは12cmにもなる大型の蝶。
幼虫時代は榎の葉だけを食べて育つと言われています。
オスのオオムラサキーオオムラサキセンター出典



[🌳榎さま

榎のことを調べていくと
静かで優しい木という印象を抱くのですが
空に大きく枝葉を広げる大樹の榎を目の前にすると
私の中で榎は「榎さま」なんですね。

昔は一里塚に植えられ 旅人を見守ってきた榎。
今では河川敷や崖地 林などで
ごく普通に自生している姿をよく見かけます。
鳥が実を食べ その種を運ぶことで
思いがけない場所に芽吹くことも多いのかもしれません。

特別に植えられた木というより
「昔からそこに立っていた」
そんな風景を感じる榎は
旅人の魂に触れる ワイルドなイケメン

こんなことを思うのは 私だけかもしれませんが…笑

あなたのご近所にも
「榎さま」はいらっしゃいますか?


🔷材質や特徴

榎材は 黄みを帯びた柔らかな色合いの白木材です。
青変し易い為流通は滅多になく
良い材に出逢える機会も非常に少ないです。

画像はここ数年を経て入手できたもの。
墨を流したような黒い筋模様は「スポルテッド」と呼ばれ
微生物の働きによって生まれる 自然が描いた美しい模様です。


🔷榎を用いた作品



【水と木のペンダント】天然水晶×榎/N311-6



【樹霊】オウロヴェルデ×榎[ペンダントトップ]O600-22

黄みがかった明るい材のため
クリアな明るい雰囲気を持つ石や
緑みを帯びた石との相性がとても良かったです。