2020/08/02 15:48



フェナカイトの原石と五十鈴を用いたネックレスのオーダー。


<今回は素材寄りの内容です>


岩石の内部にできた空洞に フェナカイトの結晶が育ったピース。

フェナカイトは六方晶系等の結晶構造を持っていますが このピースに於いては結晶というよりタイドプール…岩の窪みに張られた天然水の泉の如く どこか麗しく そして石をぐるりと眺めたときの独特な存在感。(仄かに哀愁…笑)
一目でこの石に心を掴まれた と仰られたお客様のお気持ちが 私にも伝わってきました^^


ジュエリーやアクセサリーの加工では 母岩は大抵取り除かれ 加工し易いルースやビーズ等になっています。
ですが原石となると 母岩を含めて一つの存在を語っているところもあるので 原石をアクセサリーにする場合 石全体が纏っているものを出来るだけそのまま残しておきたいと考えます。
原石と木とが共鳴し合えるようなカタチとは・・・

 
【フェナカイト】
母岩もキラキラしていて特徴的なので この石の生い立ちを調べてみました。 
ですがフェナカイトに関する資料は非常に少なく 本やネットでわかったことは 大陸地殻の地下深くの岩石中 又は熱水鉱脈中で生成されるということだけでした。

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※岩石は主に「大陸地殻」又は「海洋地殻」から成り「大陸地殻」では 地表付近で急激にマグマが冷え固まったもの(火山岩)と 地下深くでゆっくりとマグマが冷え固まったもの(深成岩)とがある。フェナカイトは後者の 大陸地殻地下深くの深成岩中や熱水鉱脈中で出来たものらしい。
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石は無言の語り部だとよく思います。
こうしたことを含め 無言で投げかけてくる。
母岩だけでなく この石の独自のコードはきっといくつもあって 個体其々に刻まれたコードの奥に 未知の歴史や世界 個々の宇宙といった奥行きの世界が拡がっているのでしょう。そして地球科学的なことなどこの石のほんの一部に過ぎないことかもしれず...扉は一つではないところも 原石のおもしろいところだとおもいます。


【五十鈴】
鈴の向きや五十鈴について。
この鈴をシンボルとする神社では

この3つの球形の鈴には
魂の進化にとって重要な 三つの魂の状態『三魂(みむすび)』の精神が表されている
といいます。

この神社では この3つが同じ高さになるよう 本坪鈴(拝殿の前に吊るす鈴)に扱われ 3点の中心から鈴緒が下がり「神と人」/「天と地」とが結ばれるようになっていました。
鈴の向きにも 其処に込められた想いがあるように思います。



(この仕事を通した こうした様々な出逢いが好きです。
その都度 自身が何に関心を抱くか というのはあるけれど
私達はいつも たくさんの出逢いや可能性の中を生きているように思います。)
 


TOPが一通り完成しました。
五十鈴はちゃんと音が鳴るようになっています(*^^*)