2020/03/29 16:33


【鳥の花飾り】ネックレスを 本日掲載しました。
完成した作品を見て 友人「K」が Storyを描いてくれました。
作品に息を吹き込んでくれたようで とても嬉しくて。
人が見つけてくれる「物語」や「色」。とても素敵だなぁと想います。
此方でご紹介させていただきます。



⚜️鳥の花飾り


ある日 小鳥は栃の木に相談しました。
「あの子に贈り物をしたいんだ」

栃の木は答えます。
「アカツメクサの花飾りはどうだい?」

小鳥はアカツメクサに相談しました。
アカツメクサは答えます。
「そうね。枯れてしまう前に1番綺麗な私たちを花飾りにして」

それから小鳥は小さなくちばしで 少しづつ花飾りを作り始めました。

少女はいつも窓の外で さえずりを聞かせてくれる小鳥が姿をみせなくなってしまい 寂しい思いをしていました。
「どこかに行ってしまったのかしら..」

それからしばらくしたある朝 少女はコンコンとガラス窓を叩くくちばしの音で目を覚ましました。

「まあ ひさしぶり!」
少女がゆっくりと窓を開けると 草木の息吹を纏った柔かな春風が部屋中にそよぎ 野原の匂いに包まれた少女は笑顔になりました。

小鳥はアカツメクサの花飾りを少女の首にかけ
「お友達になりたいな」とさえずります。

ふわりと野原の香りが彼女を包みます。
「ええ もちろんよ」
少女は胸の上の花飾りを指で優しく撫でました。
飴玉のように丸い花がいくつも並んだ花飾り。
少女はお話で聞いたお姫様の気持ちになりました。

「こんにちは」
少女は花飾りに話しかけます。

「こんにちは。私たちもお友達になりたいわ」
アカツメクサが口々に囁きました。

「ええ もちろんよ!お名前を教えて」
少女は瞳を輝かせます。

「アカツメクサよ」
アカツメクサ達は幸せそうに囁きます。

その様子を見て 小鳥も幸せでした。

「あなた達はどんな色をしているの?」
少女は無邪気に聞きました。

「どんな色?」
アカツメクサと小鳥は困ってしまいました。

「それはね 嬉しくて踊り出したくなるような色だよ」
窓の外から栃の木が話しかけました。

「そうなのね ありがとう!」
少女はパジャマのまま 小鳥とお姫様のように踊りました。


いつしかアカツメクサは少しづつ枯れて
茶色く変化してゆきました。
「かなしいわ。枯れたくないの」

「枯れるって どういうこと?」
少女は問います。

「かなしい色になってしまうことよ」
アカツメクサ達は静かに答えました。

「かなしい色なんかじゃないわ!嬉しくて踊りだしたくなるような色が 此処にあるもの」
花飾りを優しく撫でながら胸に手を当て 少女は囁きました。

「ありがとう ありがとう!」
アカツメクサ達は日だまりのような優しさに包まれて 涙をこぼしました。

「さあ踊ろう」
小鳥のさえずりで、少女はまた踊りました。

永遠の美しさになったアカツメクサ達は
少女の首元でいつまでも優しく優しく揺れ続けました。



小鳥と少女と花達の『永遠に褪せることのない物語』
時々思い出していただけたら幸いです。

K.

【鳥の花飾り】