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2019/07/17 13:13


制作の中で 時々前にも後ろにも進めなくなることがあります。
イメージ段階では良かったのに 実際カタチにするとしっくりこない・・
それが通常の制作であれば 幾らでも時間はかけられますが オーダーとなるとそういうわけにもゆかず。足したりい引いたり交換したり 巻き戻して0にする...等 考えたり試したりするのですが 突破口は意外なところにあったりします。


画像はTOPの向きを上下逆にした事で 滞っていた水がさらさらと流れるように物事が動きだしました。

上下逆にするという発想。
当初私もお客様も全く考えもしませんでしたが 後にお客様が送ってくださったアイデア。(まさにガウディのサグラダファミリア!)
足したり引いたり巻き戻して0にする...でもなく 向き(視点)をただぐるりと変えただけで 物事は突然動きだしました。

この件に関しては 此方の固定観念や執着によって 木や石たちから流れを止められていたように思います。実際当初の向きは ぷっくり膨らんだ形状により「溜め込む(留める)」イメージが強く 向きを変えた事でデザインにもエネルギー的にも「流れ」が生まれました。

此処でのポイントは「エネルギーの流れ」
作品全体から エネルギーがどう流れているのか。

それを読み取るには ある一部や対象を定点から至近距離で見ているだけでは気づけません。
普段は当たり前のように捉えている事でも 一つの事に拘ってしまうと大切な事に気づけなくなる という教えでした。
テーマやコンセプトと合わせ 全体のエネルギーの流れを一歩離れた視点から眺めてみると 自ずと答えが見えてくるかもしれません。


さて 物事に流れが生まれると 必要なものが直感的に降りてきて また自然と向こうから此方にやってきたりもします。
これはとても不思議な事ですが 物事は「水の流れ」ととても似ています。
此方は画像のように2案でき 後日お客様との打ち合わせで この中の一つが採用され 更に良い方向へと向かっています。