2018/01/17 19:00


英名:ターコイズ

和名:トルコ石(土耳古石)
産地:イラン(ペルシャ)
   アメリカ/アリゾナ州・ネバダ州・コロラド州・ニューメキシコ州</strong>
   エジプト/シナイ半島、中国、メキシコ等

✿歴史や石にまつわる話✿

エジプト、メソポタミア、アステカなど古代文明の遺跡から ターコイズを扱った数多くの装飾品が発掘されている。
ターコイズは最も古い歴史を持つ宝石の一つ。

この石には空の色を想起させることから 世界各地の民族の間で 自然崇拝の宗教的感覚で扱われてきました。
ペルシャでは「幸運を招く石」 ネイティブ・アメリカンでは「天上に住む神々の力が宿る石」と考え 親から子へと代々受け継がれる 神聖な存在だった。
またナバホ族は この石を粉末にして 大地に呪文や紋様を描き 雨乞いの儀式等を行なったり アステカ人は人間の頭蓋骨等にターコイズでモザイク装飾した仮面を作り 儀式に使用していた。

アステカのトルコ石のモザイク仮面
大英博物館所蔵


✿名前の由来✿

和名の「トルコ石」は トルコ経由でヨーロッパへ伝わった事に由来します。
一見産地と間違えそうですが 実際トルコでは産出されないのです。
因みに漢字の「土耳古石」は当て字だそうです。


✿成分や色み 模様など✿

鮮やかな空色は銅の成分によるもの。
鉄成分が増えると緑色に近づき アルミ成分が増えると 全体的に白っぽく 褪せた色合いになります。

ターコイズに模様が見られるのは 他の鉱物を囲むようにして生成される為です。その様な模様を「マトリックス」と呼びます。
また 模様が蜘蛛の巣状のものは「スパイダーウェブ」と呼ばれ 模様がより細かく均一なウェブで生成されたものは 稀少価値が高くなります。


✿処理について✿

多孔質(表面に穴が多い)の為 硬いものは非常に稀です。
また ターコイズ自体に硬度があっても マトリックスとなる他の鉱物が脆い場合には カットや研磨中にその部分から崩れたりすることがあります。また多孔質の部分から 埃や油分が吸着され易く 熱や光によって変色し易くなるのも特徴の一つです。
原石の状態ではチョークの様に脆く採掘量の約9割がそのままの状態ではジュエリーとして扱う事が困難な為 人工的な処理が施されます。

 ✬ワックス処理
  硬度の高いハイグレードのターコイズのみが行える処理です。

 ✬スタビライズド処理
  エポキシ樹脂 液体プラスチックを高圧注入し ミクロの穴を埋めて硬度のみを補強

 ✬エンハンスト処理
  着色硬化処理。色みの冴えないものや 硬度の低いものに行われる処理。
  特殊な方法で銅イオンを浸透させると硬度が上がり 発色の良い青色に変わります。

  ※スタビライズド、エンハンスト処理は 基本的に鉱物を形成する成分に天然以外のものは含まれない為 US・ニューメキシコ、アリゾナの州法ではナチュラル(天然)と表記されます。
  
 ✬プレスト処理
  スタビライズド処理を施した石をカットした際に出た屑を集め圧縮加工したもの。
  貝などのターコイズ以外の屑と一緒に圧縮されることもある。
  「Mojave Turquoise」「Copper Turquoise」などがそれに当たる。

 ✬カラード(表面着色)
  ハウライトという白い石の表面に ターコイズに似せた色をペイントしたもの。
  「ハウライトターコイズ」と表記されているものがそれに当たる。
  表面を着色しているだけなので 表面を削ると白くなり 色落ちもする。

 ✬イミテーション
  プラスチックやガラス。人工的に作られたもの。 

✿ストーンヒーリング✿

広々とした空 気持ちのよい空を想起させるターコイズのブルーには 意識を明るく前向きへと導き 勇気と行動力を促すエネルギーを持っています。
可能性を拡げ 挑戦を止まない方へのサポーター的存在に。