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2018/01/01 00:30

※2013/10/15(過去記事)

先日、黒部峡谷へ。
山自体は、今年初でしょうか。
数か月振りの山である事と、圧倒的に少ない経験値により、想像以上の大試練な2日間となりました。

私の「モノづくり」や「人生」に於いて、この2日間は 躰に深く深く刻まれた瞬間であったと感じています。


これまで綺麗だと愛でた自然は表面にしか過ぎず
私は触れもせず触れたつもりになっていたのだなぁと。
自然の息の根に一歩近づき、その荒々しさや逞しさ、厳しさ、残酷さ・・が躰の深部迄切り刻まれる様に浸透してゆきました。



大地は一つの心臓であり、水や樹木や岩は、其処から溢れる真赤なエネルギーを循環させた血管のようなもので、私達はその中のとてもとても小さな細胞の様に想えてきます。

私がモノづくりとして手にしている素材達は、今や生のにおいの薄れた固体として 此処に存在しているだけですが、かつて大きな自然の一部として循環していたこと、それを私達人間の手によって断たれてしまった事、自然素材を扱う人間として 決して忘れてはならないと、強く感じたのでした。 

私のしている事は  凡てが間違っているのではないか。そう感じた瞬間でもあります。


黒部から戻り約半月が経ちました。
これまでのモノづくりに対する我姿勢と今後について、改めて向き合えた 重要な時間でした。

体感した事を日常の中で咀嚼し続け、自分なりの答えを探しています。
其処には崩壊という小さな死が潜んでいるのだけれど・・
そこから苦しむ事で実感する生や、切り刻まれて知る流れる血の温かさの様なものに到達できて、初めて人は再甦してゆけるのかもしれません。

・・・「大死一番絶後再甦」


生が続く限り、小さな死を繰り返し、再び甦る事が可能です。


"辿り着きたい場所" へゆく事が出来るなら、何度でも死を繰り返したい。と..



いつか独りで、山へ行ってみたい。。
そんな想いをひっそりと抱きながら、私のモノづくりは再開しました。

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▼今回のルート
<1日目>
新宿~信濃大町(夜行列車)~扇沢(バス)~黒部ダム(トロリーバス)
 ここまでは文明の力を足にして移動。
 この先から自足歩行。
黒部ダム~阿曽原温泉小屋(約20km)一泊
(詳細:http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/rtinfo.php?rtid=176)

<2日目>
阿曽原温泉小屋~欅平駅(7~8km)
 自足歩行は此処まで
 この先からは、文明の力で無事帰還。
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※大死一番絶後再甦
「大死一番(だいしいちばん)」・・あらゆる妄想や分別・執着を捨て切り
それまでの自分を徹底的に無くしてしまうこと。(それを達成した人を「大死底人」と云う)
「絶後再甦」・・息絶えたあと、再び甦る事。